家計・節約術

固定費の見直し①「通信費」 子育て世代にオススメの格安SIMは?

固定費の見直し①通信費のアイキャッチ画像
※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、プロモーションが含まれています。

こんにちは、さとぽんです!

今回から、良い節約である「固定費の見直し」を取り上げていきます!

固定費の見直しは、費やす労力以上の大きな節約効果を生みます

今回見直すことはズバリ、スマホの通信契約を「格安SIM」に切り替えること!

これだけです!

一度の見直しで、毎月の通信費を半額から1/3くらいまで料金を下げることができます!

総務省が行った「電気通信サービスの数及びシェアに関する四半期データ」によると、2023年12月時点で4キャリア(docomo、au、ソフトバンク、楽天モバイル)の利用率は84.8%です

さらにMMD研究所が発表している「MNO4キャリア9サービスの契約プラン内容の実態調査」によると、従来の既存プランの利用率は71.0%となっています。

 出典:電気通信サービスの数及びシェアに関する四半期データ|総務省

 出典:MNO4キャリア9サービスの契約プラン内容の実態調査|MMD研究所

つまり、まだ約60%の人がスマホの通信費の見直しを行っていないとも言えます

「格安SIMで通信費を安くできると聞いたけど、よく分からない」

「見直せば安くなるのは分かっているけど面倒くさい」 と感じる人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、格安SIMへの切り替えまでの概要と子育て世代にオススメの格安SIMを紹介していきます!

格安SIMの概要

まずは格安SIMとは何か、基本的な用語と概要について見ていきましょう

格安SIMとは?

そもそも「SIM」とは、電話やモバイル通信をするためにスマートフォンの中に入っている小さいカードのことです

「格安SIM」とは、通信大手キャリア(docomo、au、ソフトバンク)の利用料金に比べて、安い料金で利用できる通信会社のSIMのことを指します!

ちなみに、似たようなワードで「格安スマホ」というものもあります

格安スマホは一般的に、格安SIMと低価格なスマホ本体がセットになっているものを指します

格安SIMはなぜ安い?

格安SIMを提供する通信会社は、大手キャリアから通信設備を借りてサービスを提供します

自社でアンテナや基地局などのインフラを用意する必要がない分、安く提供できるのです

また、一部の通信会社では、実店舗を持たなかったり(オンライン契約のみ)、SIMカードのセット・初期設定などをセルフサービスにすることで、さらに安く料金設定できるのです

格安SIMの通信の質は全く問題なし!

ただ「安い」と言われても、「通信速度が凄く遅いのでは?」や「繋がらない場所が多いのでは?」と不安になると思います

しかし、はっきり言って一般的に利用するには十分な品質は担保されています!

品質は具体的に「繋がりやすさ=通信エリア」と「サクサクインターネットが読み込めるか=通信速度」に分けられます

通信エリア

大手キャリアの設備を借りているため、繋がりやすさは全く同じです

通信速度

利用者の数に応じて最適な通信帯を設定するなどでコスト削減を図っていたりします

そのため、お昼時や夕方の帰宅時間など、利用者が多くなる時間帯は回線が混み、たしかに通信速度が遅くなる場合もあります

ただし、ピーク時間帯でもキャリア並みに速度がでることを売りにしている通信会社や混雑しがちな時間帯でも安定した速度が保てるように法人向けの速度を調節するなど工夫をしている通信会社もあります

このように、繋がりやすさはキャリアと一緒、通信速度についても格安SIMをしっかりと選ぶこととオプションなどの工夫で全く問題なく使えます

スマートフォン本体は買い替える必要なし!

通信契約のみを変えるため、新しいスマートフォンに買い替える必要はありません

これは、今のスマホをそのまま使えるという点で大きなメリットになります!

ただし、一部のキャリアのスマートフォンは、通常SIMが入れ替えられないように「SIMロック」という処理が施されています

2020年に総務省の要請によって、通信会社によるSIMロック解除が義務化され、どのキャリアスマホであってもSIMロック解除ができるようになりました

なので、格安SIMさえ契約すれば利用料金が安くできるのです!

格安SIMで注意すること

格安SIMへ変更するにあたり、3つの注意点があります

格安SIMに切り替えてから、「こんなはずじゃなかった」ということがないようにしましょう!

1.キャリアメールが使えない

サービスを提供する会社が変わるので、大手キャリアが提供していたキャリアメールは使えなくなります

キャリアメールとは、メールの末尾が以下のものです

  • @docomo.ne.jp
  • @ezweb.ne.jp
  • @softbank.ne.jp

ただし、現在ではキャリアメールを使わない人も増えており、無料で利用できるGメールやヤフーメールなどのフリーメールで十分に代用できます

2.LINEの一部機能が制限されてしまう

格安SIMでもLINEは利用できますが、LINEと大手キャリアと協力して行っている「年齢確認」ができません

年齢確認ができないことで、友達追加の検索方法である

  • ID検索
  • 電話番号検索

が使用できません

ただし、QRコードやグループへの招待、友達からの紹介などの追加方法は通常通り利用できるので、これらの方法で友達追加をすれば特に支障はありません

3.店頭での対応が難しい

格安SIMは、大手キャリアのようなショップを構えていない、もしくはあっても少ないです

具体的には次のようなことが心配されます

  • 初期設定を自分でする必要がある
  • トラブル時に直接相談できない
  • 料金プランの相談ができない

初期設定は、SIMに同封される説明書で意外と簡単に設定できます

また、トラブル時には電話やチャットによるオンラインサポートが利用できます

料金プランについては、過剰な高額プランや余計なオプションを勧められるリスクが減る分、むしろメリットでもあると言えます!

格安SIM切り替えの手順

ここからは、実際に切り替えの手順を確認していきます

個々の通信会社の切り替え方法は説明しきれないので、全体の流れを抑えていただければ見直しのハードルも下がるかと思います!

STEP1 SIMロックの解除をしよう

2021年10月1日以降に発売されたスマートフォンは、原則SIMロックが廃止されています

SIMロック廃止以降のスマートフォンもしくはSIMフリーのスマートフォンをすでにお持ちであればこちらのSTEP1は飛ばしてください!

まずは、お手持ちのスマートフォンがSIMロックがかかっているかどうか、確認してみましょう

2021年8月26日以前に発売された機種を購入している場合

ソフトバンク

2021年5月11日以降に発売された機種を購入している場合

もしお手持ちスマホがSIMロックがかかっていた場合、必ず格安SIMを契約する前(キャリア契約中)にSIMロックを解除しましょう

SIMロックの解除は基本的に無料で対応してくれます

店頭に足を運び解除してもらうことも可能ですが、自宅から自分で申請できる次の方法がおススメです!

My au(お客様サポート)から行うことができます(解約済みの場合は店頭のみ)

電話で行う場合:0077-75470(9:00~20:00)

My docomo(解除したい端末以外から申請が必要)から行うことができます

電話で行う場合:151(9:00~20:00)

ソフトバンク

My Softbankから行うことができます

電話で行う場合:0800-100-5533(9:00~20:00)

STEP2 MNP予約番号を取得しよう!

MNPとは、正式には「Mobile Number Portability(携帯電話番号ポータビリティ)」といい、電話番号を変更することなく他社の通信サービスに乗り換えることができる制度のこと

つまり、格安SIMに変えても同じ電話番号でスマホが使えるのです!

格安SIMの契約の際にMNP予約番号が求められるので、電話番号を変更したくない方は必ず取得しましょう

MNP予約番号は現在契約しているキャリアで申請する必要があります

それぞれMy auやMy SoftbankなどのアプリもしくはHPから申請できます

MNP予約番号通知イメージ

このように、電話番号に紐づいた10桁の番号が発行されます!

MNPワンストップという制度も開始され、一部の格安SIMの通信会社ではこのMNP予約番号の取得が不要となり、より簡単に乗り換えることができるようになっています!

STEP3 格安SIMの申し込みに必要なものを準備しよう!

格安SIMを契約する前に準備して置くものを確認しましょう

・本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードでOK)

・契約者名義のクレジットカード

・キャリアメール以外のメールアドレス(GmailなどでOK)

・インターネット接続環境

キャリアメールは乗り換え後に無効になるので、乗り換え先の格安SIMに登録するメールアドレスとして使えません

Gmailやアップル製品を利用している方はiCloudメールなど、無料で使えるフリーメールで十分ですので用意しましょう

また、格安SIMに乗り換えた後に、回線開通や初期設定などでインターネット接続が必要となります

もしも、自宅でWi-Fiなどのインターネット接続ができない場合には、以下の2つで対処が可能です

  • 家族のスマートフォンのテザリング機能を活用する(他のスマホのデータ通信を利用)
  • 外のWi-Fiスポット(正規かつ暗号化されたスポット推奨)

STEP4 格安SIMの申し込みを行おう!

ここまで来れば、あとは契約したい格安SIMに申し込みを行うだけ!

おすすめの格安SIMは↓で確認しましょう!

申し込みは格安SIMのWebページから行えます

STEP5 SIMカードが届いたら開通手続きを行おう!

格安SIMの契約が完了するとSIMカードが自宅に送られてきます

SIMカードをスマートフォンに挿入し、APN設定を行う必要があります

APNとは、「Access Point Name」の略です

簡単に言うと、モバイル通信の基地局(電波を出す所)からどのネットーワークを使うかを設定する必要があるのです

基本的にこの設定は、送られてくるSIMカードに説明書が添付されています

そこまで難しい作業ではありませんのでご安心ください!

この5ステップで格安SIMへの切り替え完了です!

「格安SIMへの切り替えは大変そう」と感じている方も全体像をイメージできたのではないでしょうか?

【ケース別】おススメの格安SIMをご紹介!

ここからは、おススメの格安SIMをケースごとに分けてご紹介します!

格安SIMはめまぐるしく価格変動がありますので、この記事を記載した2024年6月時点でのおススメ格安SIMですのでご留意ください

事前に、自分が現在、毎月どのくらいデータ通信を使用しているかを確認しましょう!

Androidスマホの場合の確認方法(Androidバージョン14の場合)

 設定 ⇒ ネットワークとインターネット ⇒ SIM ⇒ (該当SIM) ⇒ アプリデータの使用量(ここで1ヶ月ごとのデータ量が確認できます)

iPhoneの場合(iOSバージョン17以降の場合)

 設定 ⇒ モバイルデータ通信 ⇒ ①現在までの合計(○○GBと表示されている)と一番下に記載されている②前回のリセット日時を確認

①の合計のデータ通信料 ÷ ②リセット日時からの月数 

をすることでおおよそ1ヶ月分のデータ通信使用量が把握できます!

基本的には、データ量とスマートフォン利用している家族人数を考慮しケース分けしていきます

契約対象1人 データ使用量7GB以下のライトユーザー向け

HISモバイル がおススメです!

7GBの契約で月額990円で、現時点で最安です!

通話料は9円/30秒(税込み)で、電話使用量が多い人は「5分間かけ放題:500円」、「完全かけ放題:1,480円」でオプションを追加することも可能です

5G回線やeSIMにも対応しているのがとてもありがたいです!

契約対象1人 データ使用量7~30GBのミドルユーザー向け

日本通信SIM がおススメです!

データ量が10GB未満の人➡合理的みんなのプラン:月額1,390円

データ量が10~30GBの人➡合理的30GBプラン:月額2,178円

を契約しましょう!

驚きなのは、この月額基本料金に「国内通話ひと月70分無料または1回5分までの通話が無料」がオプションなしで標準装備されていること!

電話をよくする人にとっても嬉しいですね

契約対象1人 データ使用量30GB以上のヘビーユーザー向け

mineo がおススメです!

高速データ通信20GB+中速(1.5Mbps)100GB:2,178円+990円=3,168円のプランがおススメです

高速データ通信は20GBまでのプランしかありませんが、特筆すべきはパケット放題Plusのスタンダードプランが1.5Mbps通信が990円で無制限につけられること!

ただし、3日間で10G以上利用すると速度が制限され、通信が遅くなってしまうので、30日間で100GBと表記を行いました

気になるのは中速の「1.5Mbps」が遅いかどうかというところですが、メールやSNSは全く問題なく利用できます!

ただ、YouTubeなどの動画を画質を上げて視聴した場合には遅さを感じた方が多いようです

3人以上の家族で容量をシェアしたいユーザー向け

IIJmio がおススメです!

家族でまとめて契約する際の格安SIMを選ぶポイントは、 「データ容量のシェア」です

家族間でデータ容量をシェアできる会社は4社(IIJmio、BIGLOBEモバイル、イオンモバイル、mineo)のみ

では、IIJmioの一人当たりの料金を見ていきましょう

2GB5GB10GB15GB20GB
音声SIM850円990円1,500円1,800円2,000円

つまり、4人家族全員が10GBのプランを契約した場合、合計40GBのデータ容量を家族間で自由にシェアしながら6,000円で契約できるのです

IIJmioが凄いのは、シェアできる人数が最大10人という点です!

また、同一のmio IDで契約すれば、家族間の通話が60%割引になるという驚きの特典もあります!

3人以上の家族でYouTubeなどのエンタメヘビーユーザー向け

BIGLOBEモバイル がおススメです!

こちらのSIMの特筆すべき点は、エンタメフリーオプションとして

  • YouTube
  • ABEMA
  • U-NEXT
  • Spotify
  • Amazon music
  • radiko など

がデータ消費なし(通信量ノーカウント)で、利用できるオプションがありことです!

次に、一人あたりの料金を見ていきましょう

プランS(1GB)プランR(3GB)プランM(6GB)
1回線目1,078円1,320円1,870円
2回線目以降
(家族割)
858円1,100円1,650円

また、エンタメフリーオプションは、1台につき月額308円で追加できます

「あれ?テータ容量3GBで1300円台って高くない?」と感じた方もいるかもしれません

しかし、ご自身のデータ通信量の内訳を確認していただけると分かるとおり、「動画」と「音楽」の再生でのデータ通信量はケタ違いに多いのです!

つまり、エンタメの通信量が「消費なし」となると、3GBの容量でも十分な方がほとんどなのです!

まとめ

実際に、現在家族全体で通信料が2~3万円毎月支払っている方は、月3,000円~8,000円ぐらいまで抑えることが可能です!

通信料の見直しは、切り替え時の設定に手間をかけるだけで、年間20万円~30万円節約になる可能性のある「良い節約」です!

ハードルが高いように思いますが、少しでも「格安SIMに切り替えてみようかな?」と思う方が増えればと思いまとめてみました!